令和6年都立高校(数学)※5

 問題


連立方程式

{5x+7y=93x+4y=6\begin{cases} 5x + 7y = 9 \\ 3x + 4y = 6 \end{cases}

を解け。



解説(加減法を使う方法)

ステップ1: 方程式の準備
2つの方程式を加減法で解くために、まずどちらかの変数を消去します。ここでは xx を消去します。
xx を消すため、1つ目の方程式を3倍し、2つ目の方程式を5倍 します。

1つ目: 3×(5x+7y=9)    15x+21y=27\text{1つ目: } 3 \times (5x + 7y = 9) \implies 15x + 21y = 27
2つ目: 5×(3x+4y=6)    15x+20y=30\text{2つ目: } 5 \times (3x + 4y = 6) \implies 15x + 20y = 30

ステップ2: 方程式を引き算する
2つの式を引き算して xx を消します。

(15x+21y)(15x+20y)=2730(15x + 21y) - (15x + 20y) = 27 - 30
y=3y = -3

ステップ3: 求めた yy をどちらかの元の式に代入する
次に、y=3y = -3 を1つ目の方程式 5x+7y=95x + 7y = 9 に代入します。

5x+7(3)=95x + 7(-3) = 9
5x21=95x - 21 = 9
5x=305x = 30
x=6x = 6

答え

x=6, y=3




公式を忘れた場合でも解ける手順

  1. 片方を揃える(加減法の代わりに代入法でもOK)

    • yy を消す場合、1つ目の式を 5-5 倍、2つ目を 77 倍するなども可能です。
    • 片方の変数を揃える工夫をするだけで大丈夫。
  2. ステップを分けて小さな計算にする

    • 引き算を分けて書くと、消し間違いが減る。たとえば: (15x+21y=27)(15x+20y=30)(15x + 21y = 27) \quad \text{と} \quad (15x + 20y = 30)ここで「21y20y21y - 20y」や「273027 - 30」を分けて考える。
  3. 確認を怠らない

    • 計算結果を元の式に代入し、間違いがないか確かめる。

覚えるべきポイント

  • xx や yy を消すときは、最小公倍数を考える。
  • 計算をステップごとに分け、符号ミスを防ぐ。
  • 計算結果は必ず元の式に代入して確認する。

令和6年 問1 問2 問3 問4 問5 問6

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