令和6年都立高校 (数学)※3

 

問題

 (71)(7+6) を計算せよ。

解説

ステップ 1:  公式の確認


この問題は、2つの項の積を展開する問題です。分配法則を用いて

計算します。分配法則により、以下のように展開します。


(71)(7+6)=(7)(7)+(7)(6)(1)(7)(1)(6)

ステップ 2: 各項を計算

それぞれの項を計算します。

  1. (7)(7)=7

  2. (7)(6)=67
  3. (1)(7)=7
  4. (1)(6)=6

ステップ 3: 項をまとめる

計算結果をまとめます


7+6776

整数部分とルートの項をそれぞれ整理します


(76)+(677)=1+57

答え


1+57


覚えるべきポイント

の公式を使う。 

の公式は、以下のように展開されます

(ab)(a+c)=a2+(cb)abc

公式の意味

  • 最初の項 a2a^2: aa を2回掛けた結果(平方)。
  • 次の項 (cb)a(c - b)a: cbc - b を計算した結果に aa を掛けたもの。
  • 最後の項 bc-bc: b×c-b \times c の掛け算結果。

もし、(x2)(x+3) を展開する場合:

  1. a=x、b=2、c=3c = 3 を公式に当てはめる。
  2. a2=x2a^2 = x^2
  3. (cb)a=(32)x=x(c - b)a = (3 - 2)x = x
  4. bc=2×3=6-bc = -2 \times 3 = -6

結果:

(x2)(x+3)=x2+x6(x - 2)(x + 3) = x^2 + x - 6

  1. 各項を順番に計算して足し合わせる。
  2. ルートの計算や符号の扱いを間違えないようにする。 


【問題】

(ab)(a+c)(a - b)(a + c) を展開する。


【公式を忘れた場合の解き方】

ステップ1:カッコを外して計算する

(ab)(a+c) のような式があれば、カッコ内の項を順番に掛け算していきます。


  1. 最初の項 aa を全部に掛ける
    a×(a+c)a \times (a + c) を計算すると、

    a×a+a×c=a2+aca \times a + a \times c = a^2 + ac
  2. 次に -b を全部に掛ける
    b×(a+c)-b \times (a + c) を計算すると、

    b×a+(b)×c=babc-b \times a + (-b) \times c = -ba - bc

ステップ2:すべてを足し合わせる

それぞれの結果を足し合わせると、

a2+acbabca^2 + ac - ba - bc

ステップ3:似た項を整理する

ba-ba は ab-ab と同じなので、順番を揃えるとわかりやすくなります。

a2+(cb)abca^2 + (c - b)a - bc

【簡単な例で練習】

問題

(x2)(x+3) を展開する。

  1. 最初の xx を全部に掛ける
    x×(x+3)=x2+3xx \times (x + 3) = x^2 + 3x

  2. 次に 2-2 を全部に掛ける
    2×(x+3)=2x6

  3. すべてを足し合わせる
    x2+3x2x6x^2 + 3x - 2x - 6

  4. 似た項を整理する
    x2+(3x2x)6=x2+x6x^2 + (3x - 2x) - 6 = x^2 + x - 6

【覚えるべきポイント】

  • 公式を覚えなくても、カッコの中身を順番に掛け算していけばOK!
  • 順番に計算して足し合わせ、最後に似た項を整理するだけ!
  • 一つずつ丁寧に掛ければ、必ず解ける。

公式が思い出せなくても、落ち着いてこの手順を思い出してください。絶対に得点できます!

令和6年 問1 問2 問3 問4 問5 問6

コメント

このブログの人気の投稿

令和6年都立高校(数学)※2

わいの教育方針